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「モビール」とは、アレクサンダー・カルダーという芸術家が作った「動く彫刻」という意味の作品に対して、名付けられた言葉です。

▲アレクサンダー・カルダーとその作品


名付けたのは、同じく芸術家のマルセル・デュシャン。「動く」という意味の言葉「Move」からの造語です。

▲マルセル・デュシャン


また、一方では、デンマークのフレンステッド夫妻が、デザイン的なアプローチから、「モビール」を芸術ではなく、「装飾品」として普及させることに成功しました。

ここから「モビール」という言葉は広く知れ渡ります。


「芸術」と「装飾品」、大きく分けて二つの流れが、「モビール」というものには存在します。

現在、私たちは「装飾品」としてのモビールの製作に取り組んでいます。



コンセプトは「紙」と「糸」のみで作るということ。

金属もプラスチックも使っていません。


また、とても細かいことですが、私たちのモビールは穴を空けません。

糸と紙を接続するために、多くのモビールは紙に穴を空けて、そこに糸を通します。

私たちは3枚の紙を貼り合わせ、厚みを出すとともに、紙と糸の接続点が見えないようにしているのです。

とても小さなことのように思えるかもしれませんが、こういった細部の作りによって、目にしたとき、手にしたときの印象が変わってくるのです。


私たちのモビールを言葉や写真だけで伝えることはとても難しいです。

もしできるのならば、実際に見に来ていただけたら幸いです。

いつか大きくなった子どもたちが、幼い頃に見た私たちのモビールを思い出してくれたら、これ以上嬉しいことはありません。



風と光のある心地よい空間に、ウィットとユーモアと遊び心を。

そんなことを思いながら、私たちは今日も、「紙」と「糸」だけでモビールを作ります。